ネタなど

エクスパンドの理論


1.

 ♯が1個2個ついても音はそうかわらないという前提からスタートします。メロディを臨時変化させるというのはよくあること。それをコードでやります。FのところをEbで弾くとか。あとは感性の問題です。もう一つ、一個上、下のモードでコードを組み立てることができます。試験した感じでは、♯だと洗練した感じ、bだとドライブした感じがでるように思えます。
 同じ様な曲ばかり書いているなら、変化をつけられるでしょう。

 「エクスパンド」とは私製の概念で、海外の文化の影響も含めてつくられる音楽のことです。20世紀に合衆国で音楽が発展したように、独自の発展がある(ように)ということです。


2.

 これもやっぱり、♯、bが1個2個ついたってそんなにかわらないという前提に立ちます。

 メロディに#、bつける方法はありますが、コードにつける。Key of Amだったら、Dm7をD7にする。G7をGm7にするなど。前者は、コード構成音D,F,A,CのFに♯をつけることになります。スケール的にも無理のない#1個。後者は、構成音G,B,D,FのBにbをつける。これも無理のないb1個。無理のあるとはどういうことか。FM7をFm7にする。これが無理の分かりやすい例でしょう(ただし、これはわりとよくある使い方です。)。構成音F,A,C,EをF,Ab,C,Ebにするということです。スケールにb1個がつくと、Dマイナースケールになります(D,E,F,G,A,Bb,C)。しかしこの場合Abはbを3つつけなければ出てきません。同じくEbはb2個。こういう無理をなるべくしないで、#,b1個2個でコードを差し替えてやったらあじがでるのではないでしょうか。

 メロディに何個も#,bをつけると、斬新なメロディになる。しかし、メロディではなくて、コードをかえてやるのもいいかと思います。


3.

 この前の2では、コードの3度以上を変化させて、味をだすということについて書いた。今回は、ルートも変化させる。

 例えば、Key of C(Am)で、CM7のかわりに何が使えるか。C#m7(b5)がある。構成音は前者がC,E,G,Bで、後者はC#,E,G,Bである。そういう違いが少ないコードを使う。これはKey of C(Am)なら、FM7のときにも同様にF#m7(b5)が使える。

 Dm7はどうだろう。これは、C#M7が使える。構成音は、D,F,A,C、およびC#,F,A#,Cである。同様に、Em7でもD#M7が、Am7でもG#M7が使えるだろう。

 G7には、Fsus4がいいかもしれない。構成音はG,B,D,F、F,B,C。

 こうやってコードに変化をつける。


3-2

  3ではルートを別な音にして変化させる方法を書いた。今回はその応用である。とはいってもまだ試していないので仮説である。

CM7-FM7-Bm7(b5)-G7
というコード進行があるとする。これを近似コードで代替させるとどうなるか。一つは、
C#m7(b5)-F#m7(b5)-Bdim-G#dim
とすることができる。
C,E,G,B>>C#,E,G,B
F,A,C,E>>F#,A,C,E
B,D,F,A>>B,D,F,Ab
G,B,D,F>>G#,B,D,F

これは半分をdimのコードがしめているし、m7(b5)もdim系である。そこで完全にdimにしてしまう。

C#dim-F#dim-Bdim-G#dim
C#,E,G,B>>C#,E,G,Bb
F#,A,C,E>F#,A,C,Eb
である。

この進行ならメジャーキーでもdimの分散和音を使ったフレーズができる(ロック界では、〇ルム〇ティーンさんがやっているようなである。)。これは、必ずしもその近似コードをならさなくてもいいかもしれない。フレーズを弾くだれかがこの進行を引き受ければいいかもしれない。メジャーキーでdimの分散和音、面白くないだろうか。


3-2-2

 番外編の音です(実例)。1回目の分散和音が近似和音、2回目がCM7からの進行です。(e001)



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